第28話 夜店通り周辺まちづくり構想

「西成のまちづくり100話」

夜店通り周辺まちづくり構想

 通称・夜店通りは鶴見橋中学校の西側を南北に走る幅員約4メートルの道路で、その周辺では、かつては道の両サイドに夜店が並び、鶴見橋商店街とともにおおいに賑わったものでしたが、商店街の衰退とともに活力を失いました。
 一方、地区のまちづくりの取り組みが進む中で夜店通りでは、民間老朽住宅の共同建て替え(増井マンション、ブランコート、シャンベル北村)や、定期借地権付きコーポラティブハウス(ハーモニービレッジ)の建設が次々と実施され、さらに、鶴見橋中学校も建て替わるなど、まちは大きく様相を変えつつありました。
 また、閉鎖された温泉(鶴見橋温泉)での映画会や、新しく建て替わった温泉(三星温泉)でのサロンを活用した健康づくり、改良住宅集会所での祭り(ひらきまつり)、など住民どうしのつながり活動も芽吹きつつありました。

 そこで新しいにぎわいを取り戻そうと2002年から2005年にかけ、研究会を立ち上げて取り組んだのが本構想です。
構想ではにぎわいの復活が最も大きなテーマとなりますが、他にも道路そのものの構造的な問題や、住まいの問題、地域で暮らす人々のつながりづくりなどが課題としてあげらています。

 研究会で最初に取り組んだのは、夜店通りで頑張っているお店を再確認し、新たに発信していくためのマップ作りでした。行列ができるほどの超人気店や歴史を感じさせる老舗に混じって新しい感覚でつくられたお店が並び、わくわく感満載のマップが出来上がり、広く地域に配布しました。マップ制作の過程で、全店舗を対象に活性化にむけたヒアリングを実施したところ、どの店主も、活性化には大変興味と意欲を示されましたが、夜店そのものの復活については懐疑的で、時代に合った新しいスタイルのイベントを熱望されていました。
 道路の構造については、安全性や快適性を向上させるための舗装の仕様や構造物の構成等について大阪市も交えて検討しました。そして、エリア内に点在する公園(出城西公園、なが三公園)のあり方について、専門家を交えた住民ワークショップを連続的に開催し、大阪市とも連携して実現化をはかりました。

 整備構想では、対象エリアを「夜店通り活性化ゾーン」「コア整備ゾーン」「共同・協調型住環境整備ゾーン」「地域資源活用ゾーン」「商店街活性化ゾーン」に分類し、まちづくりの3つのテーマである、1.にぎわいづくり2.みちづくり3.すまい・くらしづくりの目標実現を目指しています。

 現在、地域の人みんなの想いをこめて造った「なが三公園」では、毎年7月に地域の人々が自発的に集い交流する「なが三まつり」が開かれ新たなにぎわいが生まれています。

資料:夜店通り周辺まちづくり構想

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