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月刊なび135号より 都構想への対案と維新と競う新人擁立が必要
 投稿日時: 2018/05/01
 橋下徹さんが「市民の関心は低い」と評論し、安倍首相も「都構想に反対」と語って梯子を外したことから、秋の住民投票の雲行きが怪しくなってきた。時を同じくして、森友、加計、陸自日報、働き方法案等で、一強の弊害のよる不祥事が続出し、さすがの安倍内閣の支持率も急落し始めた。野党の支持率は相変わらず低迷だが、何だか激動の政局に見えてきた。一見、安倍崩壊の序曲に見えるし、大阪の維新の急落も近い、とボクの知人達は言うのだが、ここにきて、「安倍以外に総理を任せられる人はいるのか」との論調も見え始め、ボクは、「混乱去って、安倍返り」を心配している。大阪でも、「みんな弱くなって、維新の基礎体力」を警戒している。
 やっぱり、野党というか、「もう一つの選択肢」が必要なんだと思う。安倍さんは、これで憲法改正の悲願を諦めるんじゃないかとも思うが、教育無償化や消費税の先送りや労働法制等、野党の主張まで取り込んでも憲法を改正したいという熱意は、それなりに国民に浸透してきた。一方、前原vs枝野の党首選で平和や財政に係わる根本論議は見送られ、ついには民進党のほぼ三分裂に至り、一強打破の好機を見失った。その後の三つの旧民進党の話題は、お茶の間から消えて久しい。これでは「安倍返り」が心配されるはずだ。「平和のための憲法と法制度のあり方」や「新たな社会保障のための財政のあり方」の大胆な党内議論を起こすことと、差し迫った政権追及の「二兎」を追うことは、そんなに難しいことなんだろうか。
 安倍改憲に反対するのと同じように、大阪市を分割してしまう都構想とその住民投票には反対だが、大都市問題を真っ正面に取り上げた維新の功績は認めて良い。だから、ボクは、ポピュリズム批判ではなく、都構想の対案を競うべきだと思い続けてきた。都構想の二つの主訴、「ワン大阪」と「ニアイズベター」には賛成だ。府と市の統合本部設置等で「ワン大阪」、また区長の公募等で「ニアイズベター」が動き始めたのは維新の功績大だとも認める。違うのは大阪市を分割する「ワン大阪」なのか、大阪市のまま残しての「ワン大阪市」なのかであり、特別区じゃなく総合区では「ニアイズベター」はできないのかで違いである。だったら、総合区こそニアイズベター、大阪市を残したままの自治体共同でワン大阪という主張をはっきりさせて、市民に明快な選択肢を示すべきだと思うが、なかなかそうならない。
 前回の住民投票では、皮肉にも橋下人気で市民の関心が高まった分、さすがに大阪市はなくすべきじゃないという世論が僅差で競り勝った、その事実を忘れるべきじゃない。今度は、橋下さんがいない分関心は低くなり、「下がる維新」と「上がらない反維新」が、まるで野球の「消化試合」のような住民投票と統一地方選挙(どっちが先かわからないが)になってしまうことが心配だ。幸いと言えば語弊があるが、維新は強い基礎体力に頼って「下げ止め」を狙うだろうから、反維新の側は、「ワン大阪市」と「総合区(市民参加)」による対案で一致し、どの党かではなく、維新と競える新人候補を各区で擁立することで「上げ幅」を広げることだと思う。そんな折、東住吉区で袈裟丸朝子さんが立候補を表明されたのは朗報だと思った。

株式会社ナイス 
冨田 一幸

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