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月刊なび110号より 大先輩の示唆 
 投稿日時: 2016/04/04
 民主党政権の失敗と安倍政治の登場、そして橋下維新への惨敗後の「焼土の大阪」を覆っているのは、ダジャレみたいだが、社会運動の政治への「不感症」と、市民との、また社会運動間の「不干渉」で、それがどんどん広がっているとボクは心配している。そんな焦燥の日々に、社会運動の師と仰いできた横田克己さん(現生活クラブ生協名誉顧問)の難解だが痛快な講演録に出逢った(『参加システム』3月号)。
 社会の閉塞感を象徴するテーマに「老後不安」があるが、横田さんは「老後楽観」は可能だと言う。人は物心ついてから亡くなる直近まで働き続ける。ただし、「雇用労働」だけでなく「ボランティアワーク」や「コミュニティワーク」という3つの働き方で、それが1つ。人はまた人生を通してお金とつきあう。ただし、お金を「所有」するだけでなく、「回す」というつきあい方は見落とされがちだ、これが2つ。そして、人は「人との関係性」のあり様でも人生を大きく変えてしまう、これが3つ。この3つのほど良いバランスが「楽観」の源になる。また、「サービス」には「自分の外にある一つの価値」を「買い取る」という語感があるが、「互助」には「相手と自分の内面も含む複合的価値」を「交換する」という意味があり、それによってはじめて「福祉整合性」が担保される。
 それに対し、国の「地域包括ケア」は、介護保険の要支援の1と2を自治体に放り出して、失政のツケを「互助」に払わそうという魂胆で、政策破綻を取り繕うある種の「政策偽装」だと横田さんは憤る。だが、横田さんはそこに反転攻勢も見て、①民間資格のソーシャルワーカー育成、②ワンコインの有償ボランティアのチーム編成、③地域の結節点に「たまり場」を創る、というアイデアを示している。生活クラブの「参加型福祉」30年で培った「場」とソーシャルワークの「技」を、タテ糸とヨコ糸にして地域に落としてみるというアイデアの根拠も示している。「大阪にも、同和対策事業を経たまちづくり型部落解放運動がある。民間隣保館は先駆けじゃないか」と肩を叩かれた気がした。
 そして、社会運動にいま不足している資源は、「人・物・金」ではなく「ノウハウ」だと警告している。ボクは「ノウハウ」の領域に、政治参加や社会運動の交流もあると理解し、社会福祉法人の「非課税分地域再投資」や、大阪市の「総合区」議論に入札改革を重ねることなどを思い描いた。
 何とも原理的な議論と思われるだろうか? しかし、ボクは、橋下旋風の只中の井戸端会議や赤提灯で、そんな硬派な議論が花咲いていたことを何度となく見てきた。硬直して旧態依然だったのは、むしろ維新以外の政党であり、伝統的な社会運動の方だった。3年後の統一地方選挙辺りが目標か、コミュニケーション力を磨いて社会運動の再生に取り組みたいと、あらためて思った。近いうちに、横田さんを訪ねてみたい。

株式会社ナイス
代表取締役 冨田 一幸

月刊なび109号より 5歳児教育費無償から共生の教育を
 投稿日時: 2016/02/22
 大阪市吉村新市長が、5歳児の教育費の無償化を打ち出して、話題になっている。幼稚園児1万人は全額無償、保育所1万人は教育分ということで約半額無償で、財源は25億円だそうだ。開始時期は今年4月とスピーディで、将来は3歳児まで引き下げる意向だという。議員でもある地方都市の知人は、「若者の帰郷、移住に幼児教育の無償化は必須だが、大都市が先行するとは大したものだ」と絶賛していた。もちろん、ボクも賛成だが、ちょっと注文もある。
 この新制度は認可外保育所や幼児教育校には及ばない。大阪市には226か所の認可外施設があり、5歳児だけだと約500人が通っている。にしなり隣保館と同居しているインターナショナルスクール・スターブレインズ大阪校もその認可外の一つだ。在阪の外国人や様々なルーツを外国に持つ人々が、母国語で学ばせたいと思うのは当然であり、高負担でも国際化を進取したいと希む日本人を贅沢だとも言い切れない。「徒に認可外を増やす」というのが、大阪市側の消極論の論拠になっているそうだ。
 その一方で、国会では超党派の議員で、不登校の子どもたちのフリースクールでの学習を、「個別学習支援計画」の可否判断のうえ、義務教育の制度内に位置づけるという法案を準備していた。しかし「かえって不登校を増やす」との反対論があって、今国会の上程を見送ったそうだが、残念だ。フリースクールの義務教育編入も、認可外幼児教育の無償化も、要は教育の多様性を認めるのか否かが争点だと思う。すかさず橋下さんは、義務教育から教育無償化へ憲法を改めると飛躍させたが、改憲はともかく、注目に値する論だ。
 ボク達の時代の無償論は、貧富による教育格差是正だったが、それが多様性を認めるための無償論へと発展していることに、激しく共感する。もちろん、教育格差そのものが新しい格差として増大している現実もある。しかし「二兎を追う」ことはまったく矛盾しない。福祉法人の知人は、主体者の決断を支え、環境を整えていくのは福祉では今や当たり前になっているのに、教育には国家統制が強すぎるのかと言っていたが、ストーンときた。また、橋下市長時代は、民族学校への助成には消極的だったが、かの地方都市の議員が言うように、「幼児教育無償化は、国際都市の必須条件」というような転換を、吉村新市長には期待したい。アジアの人々も、在日の人々も注目しているだろう。
 さて、ボクの友人達は、一連の橋下改革に後れを取った民主残党として、議席を失って捲土重来を期している。安閑としたままで復活することはない。例えば、教育無償化、格差是正、地域からの国際化等々、「地域の円卓会議」という「院外(シャドゥ)活動」を始めようと、ボクはケツを掻いているのだが、いかんせん評論家になってしまう。

株式会社ナイス
代表取締役 冨田一幸

月刊なび108号より 新年の抱負は「逆境からの対案」
 投稿日時: 2016/01/27
 遅ればせだが、(株)ナイスの新年の抱負を書いてみた。
 年頭から新しいマンション「パークコート」が竣工し、民設置民営のにしなり隣保館(ゆ〜とあい)と国際幼児教育校スターブレインズ、地域立社会福祉法人によるサービス付高齢者住宅が入居された。この事業は、橋下改革による市民交流センター(解放会館等名称を変更しながら続いてきた隣保事業施設)廃止への代替案だが、「居場所と出番」「共生の地域」「格差のない福祉」という、都市再生と「事業型社会運動(部落解放運動の総合的展開という意味)」の対案が込められている。リスクの高い事業になるが、地域の多様な法人の連携で果敢な挑戦をしたい。
 春は公共事業の入札の季節だが、今年は府立公園の指定管理者選考の年に当たる。10年程前に、非営利と営利の共同事業体で社会的企業を創設するという対案で競争に参画し、4つの公園で管理者に抜擢されてきた。現有を確保し、機会があるのなら拡大も試みてみたい。また、前号で報告した地方独立行政法人運営になった大阪市民病院で、設備と清掃の一括型総合評価入札が試みられるが、市場と福祉(障害者雇用)の併走という「橋下難問」に一定の答えを出す時でもある。
 夏には参院選挙があるが、ひょっとすると衆院解散もある。ボクも晴れて?「支持政党なし」となって初めての国政選挙になる。社会運動や社会的企業が、かつての護送船団や政党従属に陥るほど政治に埋没する必要はないと思うが、憲法改正が争点になるとなれば傍観するわけにはいかない。ちょうど昨年の都構想
住民投票や大阪W選挙を、あの大阪大空襲の後の大阪に重ね合わせてみると、焼野の大阪から「政治参加をやり直す」そんな夏になりそうだ。橋下さんの「分権改憲」には、「大阪市の総合区」など「改憲なしの分権」という対案で動いてみたい。
 秋には障害者団体「共同連」の全国大会が大阪で開催される。ホストの一員と
して役割を果たしたい。生活困窮者自立支援法もスタートしたが、肝となる「中
間的就労」はまだ海面に現れてはいない。ビルメン産業等「雇用産業」を入札改革など社会的企業で振興する、つまり「ともに働く」労働市場の創出という対案を、大阪大会で共有できるよう動いてみる。共同連大会にとどまらず、就労支援への社会的合意を広げることで、(株)ナイスのような社会的企業の役割を見つけていきたい。
 冬には(株)ナイスの機構改革と人事刷新をやりとげたい。「西成発ソーシャ
ル・エンタープライズ」と大見得を切って、1997年に設立した(株)ナイスもまもなく20周年を迎えることになる。薬局の複数店舗化や入札改革による公共事業参画、老朽民間賃貸住宅の共同建替等の住宅事業、住宅リフォームや介護ショップや地域IT事業やくらし食堂、株式会社の非営利部門くらし応援室、民
設隣保館など事業を広げてきた。しかし、多様で広大な高齢者市場への挑戦や改
築型「社会住宅」の展開、総合マネジメント事業への進出等、構想どまりとなっ
ている事業も多々ある。今年、これらの事業化を前に進めたいと思う。総じて、
今年の抱負は「逆境からこそ対案」だ。「ピンチはまたチャンス」というのは、逆境にある人々の願いが共有化され、人と人の関係が再発見され、自分や仲間の潜在力が見いだされ、予期せぬほどのファイトが出てくるという意味で、それがオルタナティブ、対案になると思う。今年もよろしくお願いします。

㈱ナイス
代表取締役 冨田一幸

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