ブランコート

都市型デザイナーズマンション

イタリアンレストラン

リストランテ ベッラファーべ

ガラシャ

ガラシャ

祭り

ながさん祭りロゴ

アジールコート

なにわ筋と鶴見橋商店街の結節点

ガラシャ

ガラシャ

月刊なび99号より 政治闘争は矛を収めるものなのに
 投稿日時: 2015/06/29
 この拙文が読まれる頃には、大阪市がなくなるかが決まっているのだろう。ボクは、去年の暮れからフェイスブックを始めたんだが、「友だち」ってどうしても偏ってしまうから、政治とか福祉とかの関係者の「近況」を知ることになる。そして、ふと気づいたのは、多分政治主張が違ったり、ライバル会社員だったりするのだろうが、みんな「いい奴、いい人」だということ。「友だち」つながりで初対面の人と遭遇した時も、なんだか昔からの知り合いだったような親近感を覚えたこともある。
 ところで、YouTubeで橋下市長の演説を聴いてると、過激過ぎて当惑してしまう。「政治闘争は生きるか死ぬか、世が世なら爆弾飛んでる」なんて。彼は、ホントにそう思って「都構想」に政治生命を賭けているのだろう。でも、白井聡さんと内田樹さんの対談集『日本戦後史論』を読んだら肩の力が抜ける。中核と革マルは政治闘争の末内ゲバまでやったが、周りから見るとラグビー部とバスケット部の違いでしかない、所詮イデオロギーなんてそんなもの。でも、イデロギーは必要で、55年体制の時には、自民党と社会党がヤーヤーとやりあって、ある程度までやるとお互いの顔が立ったということで、条件闘争になったが、いまの政党はイデオロギーがないから、ひたすら物取りになってお互い譲れなくなってしまっている。橋下市長は、シンガポールが「大阪都」のモデルかと思わせる演説をするが、シンガポールの国是は「経済成長」で、統治システムも教育もメディアも、すべての社会制度が経済成長を基準に適否の判断がなされる、わかりやすい国だ。でも、建国以来一党独裁で、治安法で令状なしに逮捕拘禁でき、労働組合は政府公認のものしかないなど、きわめて効率的なトップ・ダウンシステムの国だ、と内田さんは語っておられる。
 ボクは、自治法が改正された時から、ヤーヤーとやりあった市長と市議会が、「府市統合本部」と「総合区分権」で矛を収めてくれると期待したが、そうならなかった。効率化や民営化には一理あるに決まっているが、まさか大阪の「シンガポール化」まではゴメンだ。でも、橋下市長は、市役所労組に沈黙を強制したし、未遂だったが、地域振興町会への制裁を指示した。橋下さんが中核革マルに見えてしかたない。時が経って悔いても、その時にはもう大阪市には戻れない。けっして橋下市長だけのせいじゃないが、こんな住民投票は「二択」じゃなく「一択」で、止めるべきだったと悔やむ。
ボクは、橋下さんも茶目っ気あるし、柳本顕さん(自民党市議)も「いい人」だと思うし、市役所労組の委員長も若い頃から知っているが「いい奴」だった。ヤーヤーやりあっても、矛は収めらるべきだったと思うが、大阪の政治闘争は、フェイスブックのようにはいかないらしい。
(株)ナイス代表取締役 冨田一幸

月刊なび98号より 住宅扶助を活かせなくてどこが改革か
 投稿日時: 2015/06/29
 社会保障審議会の生活保護の住宅扶助の引き下げの提案を受けて、厚労省はこの7月から、大阪市の場合で、4万2千円だった限度額を3万9千円に減額することを決めた。生活保護は「減らすvs守る」ではなく「活かす」のが改革と、ボクは「いい湯加減」でも何度となく書いてきたから、この減額には怒り心頭だ。
 審議会の賢者たちは、「高止まり」とか「貧困ビジネス」などと議論し減額したのだろうが、貧困ビジネスやってる事業者には痛くも痒くもない。何故なら、そもそも3万9千円でも高すぎるほどの老朽、狭小、貧弱な住宅だからだ。むしろ、4万2千円で良質な住宅、支援のある住まいを供給しようと奔走している社会的企業が打撃を被ってしまい、元の木阿弥になって、貧困ビジネスを延命させてしまうことになる。だいたい、生活保護になると途端に経済を忘れて、妙な道徳観を持ち出して失敗するのは、「経済成長病」を患ったお稚児さん官僚の特徴だ。
 ボクの「活かす」改革はいたってシンプルだ。せっかくの住宅扶助で、良質で支援のある住宅を提供する事業者が出てくれば、良貨が悪貨を駆逐する。それに、㈱ナイスの住宅のように新築でも住宅扶助で入居できれば、若い人たちも住んでくれるし、地域に良質な住宅がストックされることになる。せっかく「集住地域」西成区にそういう社会的企業が芽生え、「西成特区構想」という地域戦略も出てきたことぐらい賢者が知らないはずはないのだから、好循環が起こるのを待ったら良かったのだ。
 さて、お上の仰せだからしかたないのだろうから善後策を講じないといけない。月額3,000円の減額は100戸なら年額360万円で、入居者支援の原資が丸々とんでしまう額になる。そうすれば、入居者も拠出する「互助」の仕組みを検討できないものか。いま建設中のパークコートでは地域立社会福祉法人が33戸のサ高住を展開し、住宅扶助を想定した「応能家賃」の導入を検討してくれているが、それも一計だ。それより先に、従前入居者が追い出されないような法的措置(供託という方法もあるのか?)も検討しなければならないのか。なかなかの知恵と力が必要だが、まだ構想はまとまらない。
 そういえば、民主党政権の「事業仕分け」の時もそうだったが、木を見て森を見ない改革だった。同じく民主党の「求職者支援法」も同じ誤りで、名は体を表さなかった。ボクたちは、それでもA’ワーク創造館という国の地域職業訓練センターを社会的企業で守り抜いてきた。今度もお国の「賢い頓馬」の尻を拭わないといけない羽目になったが、「社会住宅」の旗は守り抜きたい。
㈱ナイス代表取締役 冨田一幸

月刊なび97号より 住民投票で「中間組織」の役割を自覚する
 投稿日時: 2015/06/29
 いろいろ書きたいことはあるし、前号と同じ話題になってしまうのも心外だが、やっぱりこの問題を避けられない。とんでもないことになってしまったものだが、「大阪都構想」ならぬ「大阪市廃止・分割構想」が5月17日住民投票に付される。ボクも「フォーラムにしなり」で忙しい日々となった。
 市政改革のはずがまさか大阪市廃止にまで至るとは、正直予想外の展開となった。ボクは、昨年、自治法改正により「総合区」分権や、自治体間「連携協約」締結、「広域事業化」に道が拓けたことで、橋下市長が「実を取った」と拳を下ろしてくれる、議会もそう動くと期待した。ところが、公明党が態度を豹変させたことで、事態は一気に住民投票に動いてしまったのだから、この世界、一寸先は闇だ。
 振り返って、橋下改革は舌禍が過ぎるとはいえ、公募区長と区政会議に西成特区構想、ごみ処理施設の広域事業化とごみ収集の分割民営化、地下鉄や水道民営化等、細部の議論を必要としているが、大胆な改革を俎板に乗せた。これらの改革は、「都市内分権」と「大大阪市構想」への道筋とも読め、大いに議論の価値ありと見えた。都構想よりもむしろ大阪府の方を廃止する「大都市共同体」という選択肢もあり、まさに百年の統治機構を見直す大事業が始まるかもと、かすかな期待も持った。
 ところが、公明党がまったく違うハンドルを切った。いや、どうも安倍政権の「改憲」の思惑に橋下市長もはまってしまった、ボクはそう疑う。安倍首相は、ただ改憲の数合わせのために、浅はかにも大阪市廃止を容認したのか。いや、改憲と東京一極集中は実は一体のもので、橋下市長の個性を手玉にとって大阪弱体化を狙ったのか。これって戦争直前の大阪市の悲哀に似てはしないか。ボクは、安倍さんも、橋下さんも功を焦ったのが深層のような気がする。改憲も都構想も、この二人の政治家の功名への「行きがけの駄賃」なのかもしれない。だとしたら、安倍さんも橋下さんもあまりに個人的、あまりにも軽い!公明党と創価学会も、民意を掌握する強味(とくに大阪では)が仇になって、「組織益」に流れたのは痛恨の極みだろう。
 ただ、降って沸いたような大阪市廃止・分割議論で、統一地方選挙、住民投票、知事・市長選挙と、大阪市民が自治を考えるまたとない機会を得たとしたら、不幸中の幸いかもしれない。それにしては、この問題、あまりに難解だから「通訳」が欠かせない。企業や団体という「中間組織」は、この通訳の役割を避けたらダメだ。多様な人々が行き交う都市では、中間組織の役割は自治の要にもなることを自覚したいと思っている。
(株)ナイス代表取締役冨田一幸

« 1 ... 8 9 10 (11) 12 13 14 ... 43 »
_