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月刊なび101号より 初心忘れず、不平等に挑戦する
 投稿日時: 2015/07/01
 『なび』は先号で100号を数えたから、この「いい湯加減」を100回も書いたことになる。創刊号で、㈱ナイスの行く末を「このまちに溶けていく」と書いたのは、社会運動を領域拡大したような社会的企業が、世のため、人のためとマッチョになるのを嫌ったからだった。このまちの塩味か酸味になりえたかは、溶けてしまって定かでないが、「初心忘れず」で行こうと思う。
 『なび』の8年余の間で一番変わったことと言えば、民主党が政権交代を果たし、失敗し、いま解党の危機に瀕していることであり、橋下さんが知事になり、市長になり、まもなく引退し、維新の党も岐路に立たされていることである。「いい湯加減」は、民主党もそうだが、橋下さんのことを誰よりも「優しく」見守ってきたが、それは終始変わることはなかった。橋下さんへの最大の賛辞が河島英五の歌詞を引用した「生意気ぐらいがちょうど良い」だった。けっきょく、二大政党も大阪改革も「見果てぬ夢」になったのは、民主党が「消費税」に、橋下さんが「大阪都構想」に幻惑されてしまったからであった。
 64兆円の社会保険料で115兆円の社会保障費を賄うというのだから、よほどの税と社会保障の改革をやらないと、財源は消費税に傾いていくが、それをやると格差を広げることになる。公正な社会を謳ったはずの民主党、しかも市民運動出身の菅直人さんが、改革もせず消費増税を選択したのだから、国民の失望は大きかった。橋下さんの大阪改革は驚異的な支持を得て、明治以来百年の統治機構の改革を謳ったのに、何故か「廃県置藩」ではなく「廃藩置県」つまり大阪市の解体に向かって、流石に大阪市民は急ブレーキを踏んだ。
 二つの政治イベントが失敗にして、眼前に広がっているのは、膨大な「格差(不平等)」である。ボクは、シーソーに擬えて、水平を保つには、下の人を押し上げるだけでなく、上の人を押し下げる力が必要と表現してきた。つまり、社会保障費を「貰う人」と「負担する人」の割合を変えないといけないのに、一人一票の民主主義はこれを許さない。民主党は闘わずして敗走し、橋下さんは闘って一敗地に塗れた。福祉の側は「中間的就労」「合理的配慮」とハードルを上げていくが、「過度の負担」とせめぎ合う。ボクには、公共サービスの「民営化」が都市生活産業の「勧業」に見え、身近な「総合区」が互助の「流域」に見えるのだが、残念なことに、橋下さんは「いい加減」な人じゃなかったし、もっと残念なことに、民主党は「しがらみ」から抜け出せなかった。
 気分は「よっこらしょ」だが、足許を見つめなおして、リトライの道を探りたい。㈱ナイスは、就労支援といい、入札改革といい、住宅事業といい、地域開発といい、ポジショニングは良いのだが、実行力、突破力が乏しいから、『なび』100号を機に奮起したいと思う。
㈱ナイス代表取締役 冨田一幸

月刊なび100号より 住民投票忘備録
 投稿日時: 2015/06/29
 大阪市の住民投票が終わって、ボクの感想を徒然に。
 大阪市が買収される寸前まで行ったという意味で「ひゃっとした」。「憲法改正の国民投票の予行演習」にならずにすんだという意味で「ほっとした」。「勝者なき住民投票」がやっと終わったという意味で「つかれた」。民主党がゼロ議席になったという意味で「あきれた」。
 橋下さんの敗北宣言は「さすが」、それだけで良いでしょう。つられるように天王寺の水谷区長も辞表を出すとコメントしたのは、まだ三〇歳になったばかりのこの若者はすごいと思っていただけに「惜しい」。西成特区構想担当特別顧問の鈴木亘さんも、おそらく辞任されるだろうが、この人の功績は「大きい」が、欲を言うなら「都構想賛成会見」しなかったら良かったのに。
 民主党の出直し宣言は時間がかかるようだが、期待もしていないが「じれったい」。陰ながら橋下さんに肩入れした安倍首相がノーコメントなのは、何だか「見苦しい」。共産党が「党派を超えたすごい闘いだった」と万歳なのは、「ちょっと赤面」。それにしても、賛成リードの票数で「反対確定」のテロップを出したNHKには「たまげた」。
 最終盤「西成をなくす」との怪ビラを蒔いたのは、大阪維新本部かはたまた西成区の辻淳子市議陣営かと疑われているが、未だ真相を発表しないのは「らしくない」。辛坊次郎さんの「高齢者パワーが都構想を葬った」かの発言は、ただの「思い込み」。松本人志さんの「たかじんがいたら変わってた」発言には、おもわず「なるほど」。賛成が北で、反対が南に分かれた「南北問題」が大阪市にあるとの報道は、ある意味、的を得ていて「うーん」。
 「雨降って総合区かたまる」で橋下さんが総合区に賛意を示したのが、住民投票一番の成果なのに、ちょっと自民党が尻込みしていると報じられ「それはだめ」。議長選出で公明党が自民党と一線を画したのは、ノーサイドなんだから当然との言い分は「正論」。「都構想に対案はいらない」「二重行政はない」「安易な民営化はダメ」という反対派の主張は、ちゃぶ台返しで「せいない」、都構想はなくても大阪の改革は続行しなければならない。終盤に出た、大阪市がなくなると「福祉が切り捨てられる」宣伝は、終わってからブーメランするが、こんな常套手段はもう「やめた方が良い」。
 まったくのランダムな感想で申し訳ないが、ホント、得るものがなかった住民投票だったということを申し上げたかった。実は、これで『なび』も一〇〇号に到達。ということは、ボクの「いい湯加減」も一〇〇回目、もっと「らしい」ことを書くつもりだったが、それは次号で。はて、次はあるのかな?
㈱ナイス代表取締役 冨田一幸

月刊なび99号より 政治闘争は矛を収めるものなのに
 投稿日時: 2015/06/29
 この拙文が読まれる頃には、大阪市がなくなるかが決まっているのだろう。ボクは、去年の暮れからフェイスブックを始めたんだが、「友だち」ってどうしても偏ってしまうから、政治とか福祉とかの関係者の「近況」を知ることになる。そして、ふと気づいたのは、多分政治主張が違ったり、ライバル会社員だったりするのだろうが、みんな「いい奴、いい人」だということ。「友だち」つながりで初対面の人と遭遇した時も、なんだか昔からの知り合いだったような親近感を覚えたこともある。
 ところで、YouTubeで橋下市長の演説を聴いてると、過激過ぎて当惑してしまう。「政治闘争は生きるか死ぬか、世が世なら爆弾飛んでる」なんて。彼は、ホントにそう思って「都構想」に政治生命を賭けているのだろう。でも、白井聡さんと内田樹さんの対談集『日本戦後史論』を読んだら肩の力が抜ける。中核と革マルは政治闘争の末内ゲバまでやったが、周りから見るとラグビー部とバスケット部の違いでしかない、所詮イデオロギーなんてそんなもの。でも、イデロギーは必要で、55年体制の時には、自民党と社会党がヤーヤーとやりあって、ある程度までやるとお互いの顔が立ったということで、条件闘争になったが、いまの政党はイデオロギーがないから、ひたすら物取りになってお互い譲れなくなってしまっている。橋下市長は、シンガポールが「大阪都」のモデルかと思わせる演説をするが、シンガポールの国是は「経済成長」で、統治システムも教育もメディアも、すべての社会制度が経済成長を基準に適否の判断がなされる、わかりやすい国だ。でも、建国以来一党独裁で、治安法で令状なしに逮捕拘禁でき、労働組合は政府公認のものしかないなど、きわめて効率的なトップ・ダウンシステムの国だ、と内田さんは語っておられる。
 ボクは、自治法が改正された時から、ヤーヤーとやりあった市長と市議会が、「府市統合本部」と「総合区分権」で矛を収めてくれると期待したが、そうならなかった。効率化や民営化には一理あるに決まっているが、まさか大阪の「シンガポール化」まではゴメンだ。でも、橋下市長は、市役所労組に沈黙を強制したし、未遂だったが、地域振興町会への制裁を指示した。橋下さんが中核革マルに見えてしかたない。時が経って悔いても、その時にはもう大阪市には戻れない。けっして橋下市長だけのせいじゃないが、こんな住民投票は「二択」じゃなく「一択」で、止めるべきだったと悔やむ。
ボクは、橋下さんも茶目っ気あるし、柳本顕さん(自民党市議)も「いい人」だと思うし、市役所労組の委員長も若い頃から知っているが「いい奴」だった。ヤーヤーやりあっても、矛は収めらるべきだったと思うが、大阪の政治闘争は、フェイスブックのようにはいかないらしい。
(株)ナイス代表取締役 冨田一幸

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